23年間にわたり警察官として勤務され、退職後に腐敗を続ける警察組織への警鐘をならす活動を続け、
2010年11月2日、千葉県市原市で自死を選んだジャーナリストがいました。
それが黒木昭雄氏です。
彼のHPはご子息が引き継ぎ現在も存在します。
そのなかに、交通違反取締に関する警鐘がございましたので、
そこから引用させていただきます。
以下、http://www.akuroki.jp/re_tree/Plogs=61_treebbs.htmlから引用です。
他にも興味深い記事がございますので、関心ある方は覗いてみてはいかがでしょうか?
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最近多くの雑誌編集者から
「警察にも実際には取締り件数に対するノルマがあるのではないですか?」と、よく聞かれる。
おそらくその質問の意味は、警察官がノルマを果たすために、不必要な取締りを実際に行なっているのではないか?
という意味のようだ。
それではまず次頁の表(引用者注:サイトにはありませんでした)を見ていただきたい。
これは私が過去に勤務していた、第二自動車警ら隊の「検挙・取扱いほう賞基準表」である。
功労種別の右側にはそれぞれに数字が記載されており、一見しただけでこれが実績点数であることがわかる。
つまりこの表は実績ノルマの前提となる、いわゆる「点数」が実在している証拠なのである。
しかし警察のノルマは民間のノルマと違うのだ。
民間ならノルマの達成は即、会社成績の向上になる。警察組織は国家機関であり、犯罪予防と検挙をその任とする。犯罪の検挙率が高ければ、確かに治安がよくなるが、もっと望ましいのは犯罪が起きないことである。
したがって、犯罪予防の方に重点をおかなければならない。
すなわちノルマには馴染まない組織形態なのだ。さらに、ノルマが仮にあったとしても、民間のように倒産の恐れはまったくない。
それなら、実際に警察にノルマがあるのはなぜなのか?
1・警察実績は予算請求の道具
2・無能な監督者の実績管理法
つまり警察は従業員二六万人を擁する、大メーカーである。
製品は「実績」という名の単品で、単品メーカーとしては世界一の売上げを誇り、日夜生産に励んでいる。
毎年その実績件数(検挙件数)を伸ばすことによって、翌年度の予算が得られ、結果として一部の警察上層部は「それらにかかる装備品などの充実強化」という名目で、利権を取れるのだ。
無能な監督者は実績ノルマを前面に出し「実績のないものには休暇はやらん」「昇任させない」と脅すのだ。
そのように作った数字を上級幹部に示し、それゆえに架空の警察実績が維持されていくのだ。
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いかがでしょう?
警察時代の時間の大半をパトカー内で
過ごした黒木氏の発言はリアリティがあります。
「いい奴はみな死ぬ」
「生き残るのはいつも農民」
なぜかしらこんな台詞がワタクシの脳裏に広がります。
黒木氏のご冥福を祈らずにいられません。