「スピード違反は生命に直結する悪質な違法行為です!」
警察組織が過去から連綿と唱える主張です。
もはや50年以上唱え続けたおかげで、もはや「呪文」と化しているかも知れません。
一方、世界で最も秩序と安寧を重んじる文化に生きるワタクシ達一般庶民は、お上の唱え続ける呪文に光と影があると知りながらも、それに従うことで交通秩序の維持に努めて参りました。
でもワタクシは素直に疑問なのです。
本当にスピード違反行為が国民の生命や財産を危険にさらす悪質な違法行為であるならば、なぜ警察組織はそれを少しでも防止する施策を総合的にとらないのかと。
テクノロジー的な観点からいえば、電子化が進んだ現代の自動車なら、最高速度を一定値以上でなく設定してしまうことなど造作もないことです(販売ディーラーの店頭ですらできそうです)。GPSと組み合わせれば、その場所毎に最高速度を制御することも簡単です。
取締り方式についても、普及率が90%近いETCを駆使すれば、速度違反車を事後に検挙することも可能です。さらに、Nシステムを改修して事後検挙を徹底すればなお効果的でしょう。
人間的な側面からいえば、そもそも自動車免許証取得と維持にかかる教育とトレーニングを引き上げてしまえばよいでしょう。自動車運転に不向きな性格や運動能力者を公道から駆逐すれば、速度違反のみならず事故そのものが大きく減少するでしょうから。
特にテクノロジーの応用は費用対効果的にもっとも効率良くスピード違反を抑止できるでしょう。すくなくとも、現在ハンドルを握るドライバーの多くは、自分でいわゆるリミッターに細工をして云々という小細工をしないでしょうし、ほぼ100%検挙されるなら、そもそもスピード違反をしないと思われるからです(一部マニアをのぞく)。
以上のような簡単に実施可能な施策を無視し続ける現在を考えると、なぜ警察は速度違反の取締行為だけをもって、命に直結する悪質違法行為スピード違反を取り締まろうとするのか?その理由が気になってなりません。
①本当は悪質違法行為なんて思っていないので、自分たちのさじ加減次第で自在に反則金収入を得られる今の仕組みが大好きだから。
②スピード違反が取り締まれなくなると、国民に「警察って働いているんだよ?」アピールが、今ほど簡単にできなくなるから。
③検挙件数至上主義でがんじがらめになった業績考課基準を大幅見直ししないといけなくなるからめんどくさい。
④スピード違反が減って事故まで減ってしまうと「交通安全特別交付金」が減額されてしまうから。
⑤警察24時的番組で取締に関するおもしろい絵がとれなくなってマスコミが困るから。
・・・少なくとも、「国民の生命と財産を、限りある警察組織リソースを有効活用して守りきるんだ」と考えぬいた結果が、今の取締行為なんだという論理展開ができる方がいらっしゃれば、是非ともご教授いただきたいと思います。
余談ですが、車メーカーになぜ法定速度以上の速度がだせる車を作るのかと聞いたところ、トヨタ、日産、ホンダ、三菱共に「万が一の緊急回避のため」ということで、回答を統一しているようです。
スピード違反系の裁判で、裁判所が「緊急回避」を絶対に認定しないことをしりつつ、四社ともこんな回答をするところをみると、警察組織にうまみをわたすために車メーカーが表向きの統一回答をしているようにしか見えませんね。笑
緊急回避のために法定速度超える走行を可能とする自動車を生産し続ける車メーカー。
法的な緊急回避をほぼ絶対に認定しない裁判所。
スピード違反そのものがなくなる仕組みを決して構築しない警察組織。
いずれにせよ、結局腐敗した行政組織の食い物にされるのは、いつもワタクシ達一般ドライバーだということには間違いないようですね。
取締り110番
道交法違反・交通違反で否認を貫き
警察と闘うブログ