2011年8月9日火曜日

上司による実績アップ指示のやり方




23年間にわたり警察官として現場に勤務され、退職後に腐敗を続ける警察組織への警鐘をならす活動を続け、
2010年11月2日、千葉県市原市で自死を選んだジャーナリストがいました。

それが黒木昭雄氏です。

彼のHPはご子息が引き継ぎ現在も存在します。
そのなかに、交通違反取締に関する警鐘がございましたので、
そこから引用させていただきます。

以下、http://www.akuroki.jp/re_tree/Plogs=61_treebbs.htmlから引用です。
他にも興味深い記事がございますので、関心ある方は覗いてみてはいかがでしょうか?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「交通切符を○○本切らなくては絶対にダメだ」「自転車泥棒を○○件捕まえなくてはダメだ」と具体的数字の実績を上げろとは、通常は言わない。警察実績はすべて前年比によって計られていると言っても過言ではない。前年比ダウンが問題なのだ。


したがって全庁の交通取締り件数が、昨年は○○件だった、という具合にすべての部署、すべての取締り件数が前年比を下回ってはならないのである。


特に警視総監の交代時期には、各部門について厳しく実績監督がなされるのだ。


各所属長の交代時期は、警視総監の交代時期と同様に、その側近たちは各部門(刑事・交通・地域・生安、警備、公安など)の前年実績を詳細に検討したうえで、毎月の最低検挙件数を算出し、地域課の一係における検挙件数を、検挙目標として指示するのだ。


警察官は人間であり、職業人である。したがって、民間と同じように得意な部署、得意な仕事を持っているのは当然だろう。通常同じ係に在籍する者全員が、同じ得意分野を持っているわけがない。


したがって個人個人に対しては「○○件の交通切符を絶対に切れ」という命令はないのだ。


しかしすべての部門に目立った実績がない者なら、無能監督者はあえてノルマを口にし、今日中に「自転車泥棒を捕まえてこい」「駐車切符を○○本以上切ってこい」「それができなければ休みは許可しないぞ」と脅し尻を叩きまくるのである。


さらにある署では、非番のあとや昼間勤務後に居残りを命じて交通取締りに駆り出し、それほど悪質ではないドライバーを件数のために、取締まらせることがあるという。


私が以前所属していた第二自動車警ら隊では、隊員は月はじめに必ず「努力目標」を各項目ごとに書かされていた。月末にはその紙面に一カ月をとおした実際の結果が赤字で書かれ、二百数十名が実績で序列をつけられ、公表されていたのである(実績順位公表はすべての警察署で行なわれている)。そのワースト一〇人は所属長に対する反省文を書き、実績向上方策を述べなくてはならなかったのだ。




高潔で優秀な管理者は、ノルマなどを口にしないものだ。黙っていても部下はその指導者のもとに集まり、気がついた時は警察目的をはたしているのである。その観点から、最近の警視庁の異常なノルマ制度は、優秀な管理者不在を暗示しているのだ。


学生運動が華やかなりし二十数年前、社会が騒然とした時代があった。


当時体制側で命をかけて戦った機動隊員も、間もなく定年の時を迎えようとしている。そのような時代に戦ってきた警察の英雄たちも、いまでは非情なノルマ制度に苦しめられている。
年齢的、体力的に劣る先輩方が、若い後輩たちと同じ土俵で一様に管理され、ノルマ達成を求められているのである。


ある大先輩は「おい黒木、俺は利息で食ってるんだ。だいたい警察組織はおかしいよなー。あれだけの修羅場をくぐって、ぼろぼろになって働いてきた俺たちが、年を取ってから二十歳やそこらの若い者と同じように動けるかってんだよな」。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大原則として、黒木氏は警察組織を愛しており、組織自らの自浄をねがって、
不正の告発活動をつづけておられました。

したがって、警察と無縁のワタクシたちには、ちょっと理解しがたいことも
ありますが(^^;)、警察組織の壊疽具合が
どれほど深刻かが伝わって参ります・・・。


警察の無能管理者やシステムの頂点に
君臨する官僚を利するために
我々一般ドライバーや現場の警察官は
今日も不幸を背負い続けます。


みなさんはこれでも反則金を支払いますか??