2013年12月7日土曜日

時論公論 「警察不祥事 最悪の水準に」/NHKより引用


毎度恐縮ですが、
ワタクシはいわゆる、そこいらにゴロゴロしている普通のサラリーマンです。
決して市民運動家や左翼活動家では
ございません。

したがって、
国家権力の全てが間違っているとは思いませんし、
国家の実働部隊である行政機関が不要とも思っていません。
なので、行政機関のひとつである
警察組織が全て悪く不要であるとも考えていません。


ただし、
権力は腐敗する、
専制的な権力は徹底的に腐敗する

という19世紀イギリスのとある思想家の格言は、
有史以来の人類歴史を看破した上の名言であると感じています。



そんなワタクシが「警察不祥事24時」
という番組は何故ないのか?

という、前々から不満(?)に思っている
馬鹿な疑問をWebで検索しているときに、
たまたま半年ほど前のNHK時事公論で
とりあげられた内容(2013年2月)を
みつけたので引用させていただきます。


率直なところ、NHK以外だとなかなかこの手の特集記事を放映したり、
Webにアーカイブする勇気はなかなかでないでしょうね・・・。

そりゃそうです。
ジャーナリズムを気取りつつ、
実際にはただの営利団体に過ぎない民放会社に、
警察組織を多面的にとらえるような情報を国民に提供しても
メリットなど何もないでしょうから。
そう、ワタクシ達国民自身が
みずからの脳みそで物事を考える癖がないことには、
視聴率はあがらないわけですから。



現代民主主義国家において、
権力の腐敗を防ぐ最良の方法は、

大多数の国民が、
いまある秩序を盲目に従うわけではなく、
銃で刃向かうわけではなく、

自らの脳みそで物事を多面的に見て考えて
行動することに他ならないと思います。



取締り110番 道交法違反・交通違反で否認を貫き 警察と闘うブログ 
http://blog.goo.ne.jp/rakuchi


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もとねた


時論公論 「警察不祥事 最悪の水準に」2013年02月01日 (金) 

渥美 哲  解説委員
去年、重大な不祥事を起こして懲戒免職や停職処分を受けた警察官は、不祥事が多発し、警察改革が始まった平成12年当時を上回る最悪の水準に増えました。逮捕された警察官も、警察改革以降で最も多くなりました。
いったい警察は何をやっているのだと感じられる方も多いと思います。
今夜は、不祥事が増加している背景に何があるのか、抜本的な対策の必要性について考えます。
 
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まず、警察の不祥事の現状をみてみます。
去年、不祥事を起こして懲戒処分を受けた警察官と警察職員は、あわせて458人に増えました。とくに、去年は、重大で悪質な不祥事が増えたのが特徴です。
 
これは、懲戒処分のうち最も重い免職と、次いで重い停職の処分を受けた人数の推移です。
去年、懲戒免職になったのは62人、停職は128人。いずれも、不祥事が多発し、警察改革が始まった平成12年以降で最も多くなりました。免職と停職を合わせた人数は、警察改革の頃を大きく上回る最悪の水準になりました。
 
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また、逮捕された警察官も、去年、93人に急増し、統計が残っている平成14年以降で最も多くなりました。
 
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懲戒処分を受けた理由は、どうなっているでしょうか。
強制わいせつや痴漢、セクハラなどの異性関係の不祥事が最も多く139人。次いで、検挙の成績を上げるために文書を偽造したり、証拠を隠滅したりしたケースが61人にのぼりました。
さらに、盗みや詐欺、横領など、金銭に絡む犯罪。飲酒運転などの交通違反や交通事故などが多くなっています。
 
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去年、不祥事で懲戒処分を受けた人を、年代別に見てみると、若い世代からベテランまで、全ての世代で大きく増えています。
なぜ、不祥事がこれほどまでに増えているのか。そこには、警察をめぐる様々な問題があると思います。
 
不祥事が増加している背景として、警察内部の人や警察をよく知る人たちが指摘するのが、警察官にとって当たり前の、規範を守る意識が低下し、倫理観が欠けている警察官が増えていることです。
そして、警察の仕事を続ける中で、マンネリ化したり、意欲が低下したりしている警察官が増えていること。
さらに、仕事を遂行する能力が不足している警察官が増え、検挙の件数を上げることを重視する、いわゆる「件数主義」や「ノルマ主義」の中で、たとえば偽の文書を作ってまでして、検挙の成績を上げようとする警察官が増えていることなどがあります。
また、ストレスがたまりやすい職場環境の問題などもあります。
 
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警察官の不祥事が増えている背景には、こうした今の警察が抱えている多岐にわたる問題があります。
さらに、もう一つ、大きな問題なのが、警視など、警察署長などになる幹部クラスの不祥事が増えたことです。
 
幹部で目立った不祥事が、犯人を隠避する、隠す不祥事、犯罪があると知りながらもみ消した行為です。
その一つの例が、静岡県の磐田警察署の当時の署長だった警視のケースです。部下の署員3人による盗撮や盗みなどの事件を把握したのに、捜査をさせず、それぞれ依願退職させて、部下の犯罪をもみ消していたとして、去年、懲戒免職になりました。
 
かつて平成12年に警察改革が始まった際、大きなきっかけの一つになったのが、当時の神奈川県警察本部の本部長らが、部下の警察官による覚醒剤の使用事件を捜査せず、退職させてもみ消したとして、犯人隠避などで起訴された事件でした。
これらの不祥事をきっかけに警察改革が行われて懲戒処分の基準が初めて作られ、不祥事は隠蔽せずに、厳正に処分を行い、公表することが定められました。
しかし、磐田警察署の署長の事件は、隠蔽体質がいまだに警察の中に根強く残っていることを示しています。
また、警視など幹部に目立った不祥事として、わいせつ行為やセクハラなども多くありました。
幹部の中にも、倫理観が欠けている人が出てきているのです。
 
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部下を指揮・指導し、監督する幹部の中でも、不祥事を起こす警察官が増えていることは、きわめて憂慮すべき事態です。
 
さらに、不祥事が増加している背景として、もう一つ重要な問題があります。それは、警察の組織が抱えている構造的な問題です。
いわゆる「60年安保」の頃から1970年代半ばにかけて大量に採用された世代が大量に退職し、世代交代が大きく進んで、警察官の質の確保などが難しくなっているという問題です。
 
これは、全国の警察官の年齢別の人数です。
都道府県の警察の警察官は26万人近くいますが、年間1万人が退職し、新たに1万人が採用されるという事態が、10年間続いています。
新しく採用された30代前半までの若い世代がおよそ11万人と、全体の4割以上を占めるようになりました。
一方で、30代後半から40代までの中堅層が極端に少ないという、いびつな年齢構成になっています。
 
こうした若い世代や、巡査など階級が下の警察官も、不祥事を起こして懲戒処分を受ける人が、以前より大幅に増えています。
少女を泥酔させて乱暴した事件など性犯罪も多く、これらの警察官の中には、採用される前から痴漢などを繰り返していた人物が複数いました。
若い世代は、かつて警察改革が始まった頃の、不祥事を起こすことへの危機意識が希薄な人が多くなっています。また、大量採用のため、以前より選考が甘くなっていることや、中堅層からの指導を十分受けられないことから、規律の徹底や、仕事を遂行する能力の向上など、質の確保が課題になっているのです。
そして、中堅層やベテランも、かつてあったような危機意識が薄らいでいるだけでなく、大量退職の影響で、業務を管理する能力や経験が不足したまま幹部になる人が増えているという問題もあります。
 
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これまで見てきましたように、不祥事が増加している背景には、今の警察が解決しなければならない様々な問題があります。
悪質な不祥事が増えている中で、警察は今、警察改革が始まった頃以来の、危機的な事態を迎えているといえます。
 
こうした事態を受けて、全国の警察を指揮・監督している警察庁は、去年、不祥事の防止策を含めた対策をまとめました。
各地で起きた不祥事の詳しい内容や背景などを全国の警察で共有することや、警察官の採用や教育の見直しなどを盛り込んでいます。
しかし、警察官としての適性を見抜く採用の方法や、若手や幹部の教育を実際にどのように変えていくのかなど、具体性に乏しい点が多く、今後の検討課題としています。
 
採用や教育の見直しだけでなく、不祥事の調査や検証の方法、人事や評価、職場環境の整備や組織のあり方など、抜本的な対策を進めていく必要があります。
具体的な対応策を定め、着実に実行していくことが求められています。
 
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ほぼ毎日のように、不祥事が起き、警察官や警察組織への信頼が次々に失われていっています。
一方で、
東日本大震災のとき、自らの身を挺して、大津波から住民を避難させようとした警察官など、国民のために尽くす警察官が数多くいます。
不祥事をなくし、使命感と誇りを持って国民のために尽くす警察を取り戻すことをめざして、改革を徹底していくことを、あらためて強く求めたいと思います。
(渥美哲 解説委員)